コミュニケーション

陰口や悪口で大切なものを失う?!聞く側と話す側の心構え6選

本人に面と向かっては言わずに、陰でコソコソと話をする陰口や悪口。
日常のストレスのはけ口として話す人も多いかもしれません。
でも、それは本当にストレスの発散になっているのでしょうか?

自分の心のずっと奥に、また別のストレスとして蓄積されてしまっているかもしれません。
話している側だけではなく、聞いている側にもまた心にストレスを与えている可能性があります。

生活している中で相性の悪い人と時間を共にしなくてはいけないことも多いでしょう。
そんな時に、人は誰かに話を聞いて欲しくなりますね。
ただ、その行為が自分の大切なものを失うことになるかもしれないと考えたことはあるでしょうか?

この記事では、陰口や悪口について考察していきます。
生活していく上で、陰口や悪口を100%無くすことは非常に難しいことです。
でも、自分の中に新しいルールを作ることによって、ストレスを軽減し大切なものを守ることができるかもしれませんよ!

陰口や悪口は軽く聞き流す

人に会うと、自然と陰口や悪口を始める人も少なくありませんね。
そんな人と出くわしてしまった時に、どのような対応をすれば良いのでしょうか?

一緒になり盛り上がってしまう人も多くいます。
しかし、その中には本当に楽しんでいる人と、楽しんでいるフリをしている人とに分かれるでしょう。
陰口や悪口は、すべての人が好ましく思うものではありません。

「その話に興味ないから。」と立ち去れるような意志の強い人は少ないですね。
人間関係を円滑にしなくてはいけないという思いから、なかなかその輪の中を抜けだすことが難しいのが現実です。
だからと言って、悪く思ってもいない人の陰口を一緒になって言ってしまうのは、心苦しく大きなストレスになってしまうのはないでしょうか。

陰口は好きじゃないけれど、今の自分のポジションも守りたい!
そう思う人が多いでしょう。
学校や職場など、どうしても陰口が好きな人ととの付き合いから逃れられない場合は、その対応を少し変えてみてはいかがでしょうか?

まず、陰口や悪口を言っている相手を観察してみましょう。
その人は、どんな気持ちで話しているのでしょうか?そして、聞く側には何を求めているのでしょうか?
それらを観察することによって、相手にも不快感を与えずに軽く聞き流すことができるようになるかもしれません。

陰口や悪口には、賛同しなければいけない!
そう思い込んではいませんか?

その固定観念を、まずは捨ててしまいましょう。
相手は、もしかしたら聞いて欲しいだけかもしれません。
聞く側が、間違えた気遣いをして賛同してしまうと、ただの愚痴話だったはずが陰口や悪口に変化してしまうこともあるのです。

気をつけなくてはいけないのが、自分の気持ちを偽らないことです。
仕方なく悪口に賛同してしまうことによって、「〇〇さんも、そう言ってたよ!」など周りに広められてしまうこともあるのです。
不用意な発言には気をつけましょう。

どうしても話に付き合わなくてはいけない場合は、「そうなんだね、相性って難しいよね。」「どうしたら良いんだろうね?」など、当たり障りのない言葉や、悪口の方向に進めない言葉を使ってみるのも効果的です。

自分の目で見たものだけを信じる力

聞く側が、必ず心掛けておかなければいけないことがあります。
それは、「鵜呑みにしない」と言うことです。
簡単なことのように感じるかもしれませんが、内容によってはとても難しいことなのです。

例えば、「○○さんが、あなたのこと~って言ってたよ。」と、良くない話を耳にしてしまった時に、平常心でいられる人は少ないのではないでしょうか。
しかし、一度だけ冷静になって考えることが大切です。

「本当なのかな?」

すべての人が真実を話していると思ってはいけません。
当たり前のように嘘をつく人、些細なことを大げさに話す人、そのような人が身近にいる可能性もあるのです。
悪意のある人の口車に簡単に乗ってしまうことによって、大切な友人との信頼関係にヒビが入り失ってしまうことさえあるのです。

自分の中でルールを作りましょう。
陰口や悪口、そして噂話などを耳にした場合は、簡単に信じてはいけないということ。
ゆっくり自分の目で見つめて考えることが大切です。

『自分の目で見たものだけを信じる力』

周りの言葉に踊らされず、自分が見たものや感じたことを信じる力を身につけていきましょう。
そうすれば、後悔することにはならないはずです。

陰口や悪口は広めない

悪い話ほど、どんどん周囲に広まっていきます。
それは、なぜでしょうか?
人は、良い話よりも悪い話のほうを誰かに話したくなる傾向があるからかもしれません。
この話は驚くだろう、すごい情報だと感じてくれるだろう、そのような気持ちで広めてしまう人も多いのではないでしょうか。

「あの人にも教えてあげよう!」

一人一人で考えてみれば、自分はほんの数人に話しただけと思っているでしょう。
しかし、それは伝言ゲームのようにどんどん広がっていくのです。
その陰で、傷ついている人がいるかもしれません。

自分の言動には責任をもちましょう。
いくら自分が途中で立ち止まっても、軽率に発した言葉は一人歩きしていきます。もう止めることはできないのです。

陰口や悪口を耳にしたとき、広めても良い話なのかどうかを自分でしっかりと考えましょう。
その先を想像しましょう。
そう心掛けておくことで、間違えた行動を阻止できるかもしれません。

話したいのに話せない、それを我慢することは少し大変かもしれません。
でも、自分の中で話を止めておくということは、「綺麗な心を磨いている」という事と同じなのではないでしょうか。
綺麗な心は、簡単には手に入れることはできません。少しずつ、自分の心を磨いていきましょう。綺麗な心になれば、話したいのに話せないと言う葛藤で苦しむこともなくなります。

陰口しているアナタはどう見られている?

人は、夢中になっていると目の前のことしか見えなくなってしまいます。
陰口や悪口を人に話している時も、同じように夢中になっているのではないでしょうか?
相手の表情や心情を察する余裕などないかもしれません。

想像してください。
自分が陰口や悪口を話している姿は、気持ちの良いものですか?
どんな表情で話していますか?

いつも、一緒に話している仲間は本当に楽しんでいるのでしょうか?
それとも、いやいや付き合ってくれているだけでしょうか?

時には、そんな風に考えて自分を見つめ直してみることも必要です。
楽しそうに賛同して会話を楽しんでいるように見えても、心の中では「人の悪口ばかり話しているな、私のことも陰で何か言っているのでは?」と思っているかもしれません。

陰口や悪口の多い人に、絶大な信頼を寄せる人はいません。
本当の笑顔で、みんなが楽しめる会話ができてこそ心からの信頼を寄せてもらえるのではないでしょうか?
誰かの悪口で盛り上がると、心がスッとすると感じている人も多いようです。
でも、それは上辺だけの感情なのです。

恋愛の話や面白い失敗談、ドラマの話や趣味の話、そういう日常の話題で面白おかしく盛り上がった時の楽しさと爽快感は、比べものになりません。
「誰か」の話ばかり探さなくていいのです、「自分」の話をたくさんしてみましょう。

信用できる人にだけ話す

話す側が心掛けておくこと、それは「信用できる人にだけ話す」という事です。
相性の悪い相手が学校や職場にいることでストレスが溜まり、誰かに愚痴をこぼしたい!そんな思いを抱くことは誰もが経験することであり、決して悪いことではありません。

しかし、それを誰にでも話して回ることは問題のある行動と言えます。
なぜなら、自分の悩みや辛さを聞いて欲しいというものとは別の感情が見てとれるからです。
悪意のある噂話こそが、陰口や悪口に姿を変えてしまうのです。
何も知らない第三者に、誰かの悪印象を植えつけるような行為をしてはいけません。

人には『相性』というものがあり、AさんとBさんが合わないからと言って、AさんとCさんも合わないとは限らないのです。
ですから、Cさんは自分の目でAさんの人間性を見つめるべきです。
しかし、BさんからAさんの悪印象を植えつけられてしまった場合はどうなるでしょうか?

どんなに気にしないよう心掛けても、どうしても先入観は取り除けないでしょう。
このようにして、Aさんは身に覚えのない人達にまで敬遠されてしまうようになってしまうのです。
もし、Bさんに悪意がなかったとしても結果は同じことになってしまいます。

どうすれば、このような望まない結果にならずに済むでしょうか?
やはり、デリケートな話題は最小限の友人にとどめておくべきです。
そして、何より信用のできる友人にだけ話を聞いてもらいましょう。
噂好きの友人に話してしまえば、あっという間に広まってしまいます。

目の前のことに夢中になり過ぎず、先のことまで予測して行動をするように心掛けましょう。

言葉の力を知ること

『言霊』をご存知でしょうか?
言葉には『力』があると昔から言われています。

・言葉にしたことが、本当になった!
・ポジティブな発言をしていたら、本当に気持ちが明るくなった!

そんな話を耳にしたことはありませんか?
迷信だと思われる方もいるかもしれませんが、実体験で感じたことがある方は意外と多いのです。

言葉には、さまざまな力があります。
その力は、良いことばかりではなく悪いほうへ作用することもあるのです。
そのような理由から、言葉は生きていると考え大切に使わなければいけないと言われています。

この力は、陰口や悪口にも大きく関係しているのではないでしょうか?
悪い話というのは、誰かに話す時に実際の話よりも大げさにしてしまいがちです。
ただ、その時が盛り上がって楽しければ良い!
そんな風に考えてはいませんか?

話が終わった後も、気軽に発したその言葉はずっと生きています。
話を聞いた人が、更に大げさにして別の誰かに話し、また別の誰かが話す。
そのようにして、どんどん言葉は姿を変えて広まっていくのです。

誰かに話す時には、真実を話すことが大切です。
話が広まってしまった時に、自分が責任をとれるような言葉を選びましょう。
人から人へ言葉が姿を変えようとも、「〇〇さんが、そう言っていたらしいよ。」と、情報元は自分であり、それは変わることが無いという事を忘れてはいけません。

まとめ

陰口や悪口のような話題は、確かに人を寄せつけ盛り上げる力を持っているかもしれません。
その中心に立てば、みんなの注目を浴びることができるかもしれません。
しかし、それと引き換えに、周りからの信頼を失ってしまうとしたらどうでしょうか?

一緒に盛り上がってくれる仲間、でも心の中までは覗けません。
そんな心配を抱えないためには、相手と言葉を選ぶことです。
話す側と聞く側の対応一つで、陰口や悪口を防ぐこともできるのです。

誰にも話さないことも心の負担になります。
誰かに愚痴を聞いてほしい時は、限られた仲間だけに話し、そして広めないことを新しいルールにしてみてはいかがでしょうか?
陰口や悪口は、人の心に一生消えない傷跡を残してしまうことさえあると言うことを忘れずにいましょう。

そして、何より皆が笑顔になれるような、楽しい話題をたくさん見つけていきましょう。
それこそが、一番のストレス発散につながるはずです!